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20分走らないと脂肪は燃えないはウソ!?バスクリンのお風呂博士が教える、脂肪燃焼と疲労の真実(前編)

「今年は走ろう!」、「夏までに走って痩せよう」と意気込み、年初からランニングをスタートさせた人が、皆さんの周りにも多くいらっしゃったと思います。

でも・・・果たして続いている方はどれくらいるのでしょう?デサントの調査ではランニングを始めて6ヶ月以内に辞めてしまう、“燃え尽きたランナー”が67%にものぼることが明らかになっています。
さらに、調査では毎日走るランナーほど燃え尽きやすく、適度に休足しながら走るほうが継続できることが明らかになっています。

そうは言っても、本当にガンバらなくてもいいのか?ガンバらなくてもダイエットできるのか?
そんな不安を払拭すべく、株式会社バスクリンの広報であり、「お風呂博士」の異名も持つ、いわばお風呂のプロである石川泰弘さんに、「半身浴」の効果と、「脂肪燃焼」の真実について話を伺いました。

汗をかく=カロリーを消費している、は真っ赤なウソ!

- 一時期を境に、「ちゃんと湯船につかりましょう」、「お風呂は健康にいい」という風潮が生まれたと思うのですが、これってどうしてなんでしょうか?

  • 石川:健康志向の高まりというのはありますが、美容的にはメイクアップの技術に頼るだけでは本当に綺麗になれないという流れになってきたからじゃないですか?当たり前ですが・・・外身をキレイにするには本来の肌そのものが綺麗でないと、「じゃあ、次はインナービューティーだ」という流れになりましたよね。

- タイミング的にはデトックスだとか、隠れ肥満が言われ始めたのと同じくらいですよね?女性芸能人や女優の影響による半身浴ブームも重なって。

  • 石川:そうですね。お風呂によるダイエット効果、たとえば入浴20分でご飯1杯分のカロリーって言われ始めた時ですけど、結局、体動かさないとカロリーは消費しません。汗をかいているから消費したように感じるけど、汗は体温調節のために出るもの。体が温まれば汗は出るだけ、カロリー消費の証ではないです。

    ヘルスメーターに乗れば体重は落ちているのですが、水分が出ているので、むしろ脱水して危険な状態です。

量より質!睡眠時間を30分削ってでもお風呂に入る方が、深い眠りに!

- それでもお風呂で痩せると思っている人、多いですよね?かく言う私も、お風呂でのカロリー消費を信じて半身浴にハマっていました・・・男ですが。

  • 石川:痩せないわけじゃないけど、歩いた方がよっぽど痩せますよ。でも、お風呂に入ることで、痩せやすい体になることは間違いないです。

- 代謝が向上するから、燃えやすいカラダになるという認識で大丈夫でしょうか?

  • 石川:まぁ、代謝がよくなることもそうですが、エネルギー消費に必要な酸素は血液のヘモグロビンと結合して全身に運ばれます。このヘモグロビンは血液の温度すなわち体温が上がると結合している酸素を放出し易くなって、結果エネルギーの消費に繋がるので痩せやすい体になるんですよ。

- ちなみに、最低、何分入った方がいいなどの基準となる時間はありますか?カラスの行水みたいな人、男性に多く見受けられるじゃないですか?

  • 石川:血液が体を一周するのに約1分、かかります。入浴での体温は最大1.4倍くらいまで上がるので、体温を上がる=血液温度も上がるということですので最低でも10分はつかってほしいところですね。

- 38度とか40度くらいでのぬるま湯で10分間?熱いお湯じゃなくていいんですね?

  • 石川:はい。43度みたいな熱湯だと、3分も浸かっていられないでしょう(笑)。体の表面はその熱で温まりますが、カラダの中までは温まらないので。あったまった感、とでも言うのでしょうか。

- 熱いお風呂にずっと浸かっていると、汗が一気に吹き出しますが・・・あ、そうか!汗をかいて、ただ熱を逃がしているだけなんですね!

  • 石川:血の巡りには、水圧が大きく関係しています。カラダに水圧がかかると、横隔膜が上がり肺が小さくなる。するとカラダに酸素を取り入れようと心肺機能が高まり、それに伴い心臓も動くので、血の流れが活発になります。
    あと、お風呂は食後に入った方がいいですね。血の巡りが良くなるので、食事でとった栄養がカラダ中に行き渡りしますから!

20分の運動で脂肪は燃える?乳酸は悪?それもウソ!

- これまでの石川さんのお話って、世の中の常識や定説を覆すようなものばかりで正直、驚きの連続です・・・他にも何か「常識になっているけど、これはウソ」という話はありますか(笑)?

  • 石川:よく言う、20分経たないと脂肪が燃えないという話ですかね。そんなことないです(笑)。
    カラダは動きはじめた段階から脂肪を使っています。例えば運動を20分以上しなくちゃいけないとか言うのは、20分後から脂肪が燃焼するというわけではなくて、運動を5分、10分と続けるにつれ、徐々に糖分の割合が減り、脂肪の活用割合が増えていきます。じつは5分を過ぎるとエネルギーの使用比率も無酸素系:有酸素系は50:50になり、その後有酸素系のエネルギー利用が増えてきます。つまり体脂肪がエネルギーとして利用され脂肪代謝されます。
    脂肪を減らしたいのであれば、20分以上運動すると効率的というのは事実ですが、「20分過ぎないと脂肪は燃えない」は言い過ぎです。

- 燃え尽きランナーほど毎日走ってしまうようなのですが・・・

  • 石川:1つは、今のような都市伝説が流布してしまったのはあると思います。あとは、学校体育の校庭グルグルのイメージが残っている方が多いのも要因だと思います。

- これまた、驚きです・・・誰に聞いても、「20分はカラダ動かさないとダメだよ」と声を揃えて言いますし。以前インタビューさせて頂いた女優の高山さんは、2回目のマラソンでサブ4を達成していますが、「体育万年2で、校庭グルグルのイメージがそれほどなかったから、なあなあで継続できた」と言ってました

  • 石川:後は、「乳酸は疲労物質だ」みたいな話も厳密には違います。乳酸はエネルギーをつくりミトコンドリアで利用されていること、また運動中は心臓の筋肉で多く使われることが研究でわかってきたんですよ。

    乳酸=疲労物質ではありません。昔は判明していなかったので、良くないと言われていましたけど、実は違うんです。

    乳酸は糖を利用する途中で生じるものですから、老廃物ではなくエネルギー源です。カラダを動かした後に口にするスポーツドリンクなどにも乳酸が入っていますし、肉、魚、ヨーグルト、ワインなど、実は色々な食品にも含まれているなど、乳酸は食事でも多く摂取されているんですよ。

株式会社バスクリン
広報 石川 泰弘 / Ishikawa Yasuhiro

昭和37年 12月生まれ  東京都出身
順天堂大学 大学院スポーツ健康科学研究科 修士課程修了
現在、同大学院同研究科 博士課程へ進学 
<資格>
・温泉入浴指導員(厚生労働省規定資格 )
・睡眠改善インストラクター (日本睡眠改善協議会認定資格)
現在、全国各地で温泉や入浴、睡眠に関する講演を実施。
講演やセミナー各地で話題となり、出演依頼が後を絶たない。
講演数は163回(2014年12月末現在)にも及ぶ。また、「お風呂博士」として
TVや雑誌、ラジオへも多数出演。
著書:
「バスクリン社員がそっと教える肌も腸も健康美人になる入浴術26」 (スタンダードマガジン社)
「バスクリン社員が教える究極の入浴術 お風呂の達人」(草思社)
「 たった一晩で疲れをリセットする睡眠術」(日本文芸社)
共著:
監修:「睡眠・入浴・ストレッチ」(日本文芸社)
「昨日の疲れがとれちゃう本」(日本文芸社) 
「ねむりのリズム」(avex)

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